
何だか久しぶりの投稿になってしまったことをお詫び申し上げます。
2月1日より東京都・神奈川県の2023年度中学入試が幕を開けました。
ご存じの方も多いでしょうが、首都圏の中学受験は年々過熱の一途を辿っていて、データ上では第1志望校に合格できる男子は約4人に1人、女子は約3人に1人とも言われています(何をもって「第1志望校」とするか、その定義はなかなか難しくはありますが)。
そういえば、1月30日には次のようなタイトルのニュースが流れてきましたね。
「東京都の転入超過 3年ぶり拡大 22年3.8万人」(日本経済新聞)
新型コロナが5類認定へと移行されることが決まり、世の「コロナ騒動」が落ち着きを見せ始めたということでしょう。この転入者増加により、東京都はコロナ以前の人口に再び戻ったといえます。
さらに、東京都の中でもエリアごとに人口の増減に差が見られます。ざっくり申し上げると、都心部ならびに臨海部は人口が増加し、児童数もまだまだ伸長すると見られています。これらは中学受験が盛んなエリアであり、上述したニュースと合わせて考えても、首都圏の中学受験熱はまだまだ冷めそうにはありません。
いかなるジャンルであれ、何かが「ブーム」になると、それに乗じて「まがい物」が混入したり、誤った「常識」が流布したりするものです。それらを「不純物」と総称することにすると、いまの中学受験生、その保護者を取り巻く中学受験情報量は物凄いものがあります。そして、それらの中にはさまざまな種類の「不純物」が含まれているように感じます。未熟な塾講師がSNSで不確かな情報を発信したり、現場という「地」に足をつけていないジャーナリストが偏った教育観を記事にしたり、N=1の経験値しか持ち合わせていない「中学受験経験のある先輩保護者」が中学受験の世界を論評していたり……人々はついそんな「大きな声」に耳を傾けてしまい、心が揺れてしまうものです。
この「中学受験のアトリエ」というサイトは、現場で日々子どもたちと格闘している塾講師や家庭教師、そして、中高一貫校の教員たちからダイレクトな発信をおこない、中学受験生とその保護者に有益な情報を提供したいと考えて誕生しました。
2年目を迎える「中学受験のアトリエ」。
これからさらに充実したサイトになるように努めてまいります。