青稜中学校の入試問題分析(2017-2018年)

2018年

算数

大問1 計算問題
大問2 小問集合
大問3 つるかめ算
大問4 覆面算
大問5 平面図形
大問6 推理算
大問7 てこ

例年通り大問7題構成で、大問1の計算問題は5問、大問2の小問集合は7問出題されています。大問2までの出題数が全ての小問数の6割を占めるため、ここまでの出来が結果を大きく左右することになります。まずは確かな計算力を身につけたうえで、各単元の一行問題を徹底的に演習して、大問2までで点数を積み上げることが目標です。後半の大問も基本的~標準 的なものですので、確実に正解できる問題を探して解き進めましょう。

国語

大問1 随筆文(幸田文『草の花』―「落第と入学」)
大問2 説明文(小澤祥司『メダカが消える日』)
大問3 知識(四字熟語)
大問4 漢字の読み書き

例年大問1には内容のやや難しい文章を出題する本校ですが、今年度は筆者自身が大正時代の高等学校受験の思い出について語った文章が出題されました。言い回しが難解な部分が多く、受験生にとっては内容を把握するのに苦労したかもしれません。大問2から4でどれだけ確実に得点できたかで差がついたことと思われます。過去問演習を丁寧に行い、簡単な問題でミスなく得点できる状態を作っておくことが必要な学校です。

理科

大問1 さおばかり
大問2 気体の性質
大問3 心臓と血液の循環
大問4 気象

小問数は30問でした。記述問題が2問出題されていますが、基本的な事柄を問われているので、比較的解きやすい問題になっています。難問・奇問はなく、しっかりと準備をして臨んだ受験生であれば、ある程度の点数を取れる問題です。対策としては、各単元の基礎から標準の問題にしっかりと向き合って、苦手単元を極力つくらないような学習を心がけましょう。

社会

大問1 分県図
大問2 小問集合(歴史)
大問3 文化史
大問4 公民総合

今年度も出題構成に変更は見られず、論述問題なし、大問4題で歴史から2題、地理と公民から各1題となっています。理社の2科目で60分となっているので、速く正確に解く練習は必要です。難しいレベルも見られますが全体的には標準的な問題がほとんどなので、苦手分野をつくらずに基本内容を確実に定着させましょう。用語記述は漢字指定になっています。わずかですが時事問題も出題されるので、必ず対策を行ないましょう。

 

2017年

算数

大問1 計算問題
大問2 小問集合
大問3 平均算
大問4 差集め算
大問5 正方形を重ねてできた図形の面積
大問6 カードの並べ方
大問7 旅人算

昨年度同様、大問7題構成で、基本~標準問題で構成されています。大問1の計算5問、大問2の小問7問の計12問の基本問題で点数をしっかり取ることが重要です。対策としては、単元に偏りなく出題されますので、苦手分野を作らないことが 大切です。日ごろから計算および一行問題演習を繰り返し行い、基本解法をしっかりと定着させることが合格への近道に なりそうです。

国語

大問1 物語文(竹西寛子『兵隊宿』~「虚無僧」)
大問2 論説文(鷲巣力『自動販売機の文化史』)
大問3 知識(四字熟語)
大問4 漢字の読み書き

受験者の平均点は62.0点で出題構成は大問4題と例年通りでした。大問1は共通の主人公による九つの短編集からの出題です。時代設定は戦時中ですが、内容的には読みやすい文章でした。ただ、文章量が多いので場面変化に注意して読む必要がありました。大問2は反対に文章量は少ないですが、内容を正確につかまないと問2や問7の選択問題で失点しそうです。物語文と説明文を中心に、文章の読み方を確立できるかどうかが本校の国語攻略のポイントです。

理科

大問1 振り子の運動
大問2 水溶液の性質と中和
大問3 骨と筋肉
大問4 大地の変化と半減期の計算

小問数は28問。計算問題が多くないので、時間は十分だったでしょう。大問3は骨格・関節・筋肉に関する問題でした。「チョキ」をつくるときに曲げる関節の数を答えるなど面白い問題もありました。大問4は、最近よく出題される炭素年代測定法に関する問題でした。一問一答の暗記だけではなく、問題に取り組み手を動かすことが最大の対策になります。難問の練習は不要。基礎から標準の問題に多く取り組みましょう。

社会

大問1 地理総合(日本のすがた・農業)
大問2 歴史上の人物
大問3 各時代の出来事・特徴
大問4 公民総合(第14条)

出題構成に変化はありません。大問は地理分野と公民分野が各1題、歴史分野が2題の計4題構成、理社合わせて60分の試験時間に対して小問は30問です。論述問題は出題されません。用語記述、選択肢の問題ともに難問が含まれていますが、むやみに高得点を求めずに標準レベルの問題を着実に正解していくことを意識しましょう。年によって形式は異なりますが、語句や選択肢の正誤を選ばせる問題が頻出なので、過去問題などを使っての対策が必要です。

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