「名護り惜しい」講演会 in 沖縄【清水章弘・学びの旅】

皆さん、こんにちは。教育アドバイザーの清水章弘です。この連載では、私が全国をまわりながらみてきた教育現場の風景を、勉強アドバイスとともにお届けします。

冬の沖縄、いとをかし!

ちょっと前のことですが、冬に羽田からビューンと沖縄に行ってきました。もちろん仕事です。機材変更により、なぜか国際線ビジネスクラス(シートはまさかのフルフラット)に。いやぁ、日ごろの行いが良いと……(以下略)。

石油王にでもなった気分で那覇空港に着き、那覇で1泊。打ち合わせを終え、レンタカーを運転してもらい(なんとわたくし、免許を持っていないのです!)90分。名護に着きました。

名護での講演は1年ぶり2回目。季節は同じく冬です。生温かい空気に、冬の海。やや暗めの空気感に、趣を感じます。この季節の沖縄って、東京と気温が15℃くらい違うので、もう天国です。まぁ、翌週の青森は、そのせいで逆に●●でしたけどね(おかしいな、相変わらず黒塗りが……)。

異色のコラボ講演会!

今回とても楽しみにしていたことがありました。それは、コラボ講演会。コラボと言えば、普通は同業(僕で言えば、ほかの教育関係者)とやるのが一般的なのでしょうが、その日は違いました。スポーツ関係の方。なんと、あるスポーツの、全日本女子ユースの監督だったのです。

ただ、スポーツも「育成」「コーチング」という観点から見れば、教育と重なるところがありますよね。私が学習面から教育を、監督がスポーツ面から教育を語ることになりました。

2人の話に共通することが多いこと、多いこと。嬉しくなりました。もっとも意気投合したのは「教育の前に、『ひと対ひと』だよね」ということ。「教える人と教わる人」とか「監督と選手」という以前に、お互いに人だよね、お互い学ぶよね、と。また、そもそも人として当たり前のことをやっていければ、自然とついてきてくれるし、お互いに力を最大限に発揮できるはずだよね、と。

首がもげるほど、うなずきました。

監督の意外な第一声

監督の講演そのものも学びが多かったのですが、個人的に響いたのは、冒頭でした。僕が講演を終え、監督にマイクを渡したところ、第一声がこうでした。

「さぁ、みなさん、いったん立ち上がりましょう!」
「伸びをしましょう。身体が凝ってきますからね。はい、グーーーーっと!」

うおお、そう来たか。さすがスポーツを極める男(指導者として世界選手権でメダルを何個も取っておられます)。みんなの動きを引き出しつつ、華麗にコントロールしている。監督の声かけで身体を伸ばす男女を見て、監督がオーケストラの指揮者のように映りました。

●●を制するものは……

ちなみに、これってほんとうに大事なことだと思うのです。なにかに集中する前に、いったん力を抜くこと。

試験で言えば、試験前や休み時間の過ごし方。僕もやっていました。入試の休み時間は、短くて20分、長いと40分くらいあります(昼休みとかだと、もっと長いですね)。そこですぐに次の教科の対策を始めると、脳が休まりません。なるべく歩く。トイレに行き、廊下で屈伸をし、また歩く。学校の定期テストでも、そうしていました。

「休み時間を制するものは、テストを制する!」

そう言っても過言ではありませんので、みなさんもよい休み時間の過ごし方を模索してみてください。

監督との講演、いい1日だったー!タイトルの「名護り惜しい」が壮大にスベっているのは、僕もわかっています。でも、書きたい衝動をおさえきれないほどの、いい1日だったのです!

名護の皆さん、ぜひまた次の冬も!
ステーキ屋さん「ふりっぱー」に、また行きたいです。

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