成城学園中学校の入試問題分析(2019-2021年)

2021年

算数

大問1 計算問題(5問)
大問2 小問集合(10問)
大問3 数表を用いた規則性
大問4 図形上の点の移動
大問5 水の入った容器を傾ける問題
大問6 推理算

例年通り、大問6題構成です。途中式・考え方を書かせる問題が1問出題されますが、今年度は大問3の(3)でした。大問1~2の計算および小問集合で全問題数の6割を占めているので、大問1~2の正答数が合否に関わってくることが予想できます。典型的な問題中心の構成ですので、1冊の参考書をくり返し解き、基本解法をしっかり定着させることが肝要です。

国語

大問1 漢字の書き取り
大問2 説明文(池谷裕二『脳には妙なクセがある』)
大問3 物語文(白石睦月『母さんは料理がへたすぎる』)

大問2の説明文は短い文章、大問3の物語文は長めの文章になっているのは例年通りです。設問のほとんどは選択式問題と抜き出し問題ですが、記述式問題も5問出題されています。一つひとつの問題は解きやすいものが多いので、本文内容と設問をしっかり照らし合わせて考えていけば正答を導き出せるはずです。また、記述式問題では条件記述になっているものもありますので、普段から問いをきちんと読む習慣をつけておきましょう。

理科

大問1 ダイズについて
大問2 土砂の粒径・液状化現象のモデル
大問3 ふっとうのようす・ガスバーナー
大問4 ふりこ
大問5 台風
大問6 物のとけ方

今年度も2行程度の記述問題が2問出題されましたが、いずれも典型的なものでした。その他の問いについても基本~標準レベルが中心となっており、平易な問題が多くなっています。本校の理科は基本的な内容を問うものが多い ので、各単元の典型問題や基本事項を確実に定着させることで高得点が期待できます。大問数が多く、4分野からまんべんなく出題されますので、苦手分野を極力減らす学習をおこないましょう。

社会

大問1 総合問題(日本のすがた・政治関連・産業)
大問2 総合問題(外交史・世界遺産・SDGs・万国博覧会)

昨年度同様、2つの大問それぞれが総合問題で、分野を横断する形で出題されました。大問1では自然災害に関するリード文から、日本のすがた、東京都知事、内閣総理大臣に関する問題などが出題されました。大問2ではキリス ト教や琉球などの外交史のほか、世界遺産に関する専門機関の略称、SDGsなど、歴史や公民の面から出題されました。日頃から世の中のできごとにアンテナを張り、各分野をバランスよく学習する姿勢が求められます。

 

2020年

算数

大問1 計算問題(5問)
大問2 小問集合(10問)
大問3 平方数を用いた規則性
大問4 速さ
大問5 割合と比
大問6 平面図形

小問集合は、単位換算・差集め算・規則性・連比・差集め算・相当算・食塩水・速さ・角度・平面図形(等積移動)の10問です。例年、途中式・考え方を書かせる問題が出ますが、今年度は大問4の(3)です。大問3の(3)、大問4以降は少し時間と労力を要する問題となっていますので、大問1~3の問題を早く・正確に解くことがカギとなります。問題の構成は、基本レベルが中心ですので各単元の典型問題を繰り返し解き、解法を身につけましょう。

国語

大問1 漢字の書き取り
大問2 説明文(野田春彦・日高敏孝・丸山工作『新しい生物学 第3版 生命のナゾはどこまで解けたか』)
大問3 物語文(黒川裕子『奏のフォルテ』)

大問が3題という構成は、例年と同様です。小問数にも大きな変化はありません。説明文よりも物語文の方が文章量が多いので、時間配分には気を付けましょう。大問3では、まず登場人物の設定や性格をきちんとおさえておくことが重要となっています。その上で、会話を参考にしながら内容をまとめる記述問題が2問出題されていました。説明文、物語文ともに演習をくりかえして、基本的な解き方をしっかりとおさえておく必要があります。

理科

大問1 植物
大問2 てこ
大問3 星座
大問4 水溶液の分類
大問5 だ液のはたらき
大問6 空気と水のあたたまり方

大問数は毎年変動し、昨年度は7題ですが、今年度は6題でした。今年度も2行程度の記述問題が2問出題されましたが、ともに典型的な内容を答えさせる問題でした。その他は基本~標準レベルが中心で、平易な問題が多くなっています。本校の理科は基本的な内容を問うものが多いので、各単元の典型問題や基本事項を確実に定着させることで高得点が期待できます。苦手分野を極力少なくする学習をおこないましょう。

社会

大問1 総合問題
大問2 総合問題

昨年度と同様に大問2題構成でした。大問1はふるさと納税がテーマとなり、税や日本の政治、グラフの読み取り、産業など「公民」「地理」が合わさった総合問題でした。大問2は歴史が主なテーマでしたが、時事問題も複数出題されました。普段からニュースに関心を持つと良いでしょう。論述問題を含め全体的な難易度は標準的のため、分野ごとにバランスよく基本事項の定着を図ることが大切です。問題演習の解き直しを普段からていねいにおこないましょう。

 

2019年

算数

大問1 計算問題(5問)
大問2 小問集合(10問)
大問3 直方体の展開図・重なる点・平行な面・垂直な面
大問4 推理と調べあげ
大問5 円周上の旅人算
大問6 倍数算をつかった規則性

例年、途中式・考え方を書かせる問題が出ますが、今年は大問4・5の最終問題でした。大問4から少し時間と労力を要する問題となるので、大問1~3の問題をいかにはやく、正確に解くかが鍵となります。問題は基本レベルが中心ですので、各単元の典型問題を繰り返し解き、基本動作を身につけましょう。小問集合は、消去算、割合、植木算、平均、比、売買損益、年令算、ベン図、面積比、正方形に内接する円の面積の10問です。

国語

大問1 漢字の書き取り
大問2 説明文(日高敏隆『生き物たちに魅せられて』)
大問3 物語文(市川朔久子『よりみち3人修学旅行』)

試験時間は50分、昨年度と同様に3題の大問で構成されています。大問2は、都市でのチョウの生息域に関する説明文で、2種のチョウに関する生態の対比について読み解けているかが問われています。大問3は昨年度と比べて小問が2問増えています。主人公達とある親子の出会いを描いた物語文であり、行動の原因・理由を文中から抜き出す小問が多く出されています。それぞれの文章の基本的な解き方をおさえておきましょう。

理科

大問1 血液循環
大問2 インゲンマメの種子の発芽
大問3 炭酸水と石灰水の性質
大問4 てこの原理
大問5 空気と水
大問6 地質柱状図の読み取り
大問7 酸素の発生と水上置換法(記述あり)
大問8 海岸浸食の原因(記述あり)

今年度も2行程度の記述問題が2問出題されましたが、大問8は答えづらかったかもしれません。その他については基本~標準レベルが中心となっており、平易な問題が多くなっています。本校の理科は基本的な内容を問うものが多いので、各単元の典型問題や基本事項を確実に定着させることで高得点が期待できます。大問数が多く、4分野からまんべんなく出題されますので、苦手分野を極力少なくする学習をおこないましょう。

社会

大問1 日本の離島について
大問2 バリアフリーについて

昨年度の大問3題から大問2題の構成となり、それぞれの大問が地理・歴史・公民の総合問題となりましたが、小問数に変化はありませんでした。とはいえ1~2行程度の論述問題が5問あり、知識の正確な理解をもとに書かなければならない問題ばかりでしたので、25分という試験時間は決して余裕のあるものでないでしょう。重要な用語については書けるだけでなく、その意味も正確に表現できるように日々の学習に取り組みましょう。

おすすめの記事