【2022年度】渋谷教育学園渋谷中学校の入試問題分析

算数

大問1 計算・小問集合
大問2 数の性質
大問3 平面図形
大問4 速さ(隔たりグラフ)

今年度の出題分野としては例年の傾向通りでしたが、大問3の平面図形が大変難度の高い問題でした((2)が(3)のヒントとなっているものの、過去に算数オリンピック等で似た問題の出題があったため、独立した解き方をした受験生もいたことと思われます)。途中式を記述する問題もありますので、日ごろから“解き方”を記すことを習慣として、粘り強く作業する姿勢が大切です。

国語

大問1 物語文(いとうせいこう『犬小屋』)
大問2 論説文(斎藤幸平『人新世の「資本論」』)

例年通りの出題構成でした。大問1の物語文はびっしりと文字の詰まった文章でした。文字数が多いので存外に時間を要したかもしれません。問1で「一計を案じる」の「一計」の内容を問う記述問題は、文脈から判断するレベルの高さを要求されています。問8は本文の正しい解釈を選択する問題。長文で判断に困る可能性がありました。大問2の論説文は、気候変動と資本主義のこれまでの関係性について述べられています。非常に高度な内容ですが、「第一に、第二に」という文章構成に注意して、内容把握が不安でも読み切る根気が必要です。

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理科

大問1 枝と葉のつき方とその規則性(フィボナッチ数列)
大問2 顔料と染料の紙への染み込み方

初見のテーマについて文章を読み、実験結果、図などを的確に分析し解答する力が求められます。昨年度同様、与えられた単位あたりの量を用いる複雑な計算問題が出題されています。対策としてはテキストに載っている単語を丸暗記するだけではなく、テキストに書いてある説明もきちんと読み、ノートなどに図を描いてまとめることで、読んで考える力が養えます。過去問演習や適性検査用の問題集などを演習するのも効果的です。

社会

大問1 地理総合(日本における人と物資の移動)
大問2 歴史総合(日本と外国の貿易など)
大問3 公民(衆議院議員総選挙など)

大問数は3題、小問数 は18問で、そのうち論述問題は3行程度のものが1問、75字以内で説明するものが1問でした。いずれも与えられた表や写真をヒントにしてまとめる形式のものです。出題内容は地理・歴史・公民に時事内容をからめたものとなっており、中途半端は学習では通用しません。特に地理についてはメインテキストに載っている図表の理解は必須です。単純に数値を暗記するのではなく、その意味や背景をおさえながら学習しましょう。

 

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