渋谷教育学園渋谷中学校の2023年度入試問題分析【提供:スタジオキャンパス】

 

2023年度 渋谷教育学園渋谷中学校の出題構成と問題分析【算数】50分[100点]

出題構成
大問1 計算・小問集合 大問3 点の移動(場合の数)
大問2 立体図形(切断) 大問4 数の性質(場合の数)

 

今年度の出題分野としては例年の通りでしたが、大問3と4の2題“思考力”問題が出題されました。その手前の大問2までは“技術”系の問題で、はっきり差を分けたのが大問3と4であったことと思われます。例年「式・考え方」を記す問題の出題がありますが、今年度は作図を残す量が増えました。日ごろから“解き方”を記すことを習慣とするとともに、粘り強く作業しながら“試行・検証”する取り組みをすることが大切です。

 

2023年度 渋谷教育学園渋谷中学校の出題構成と問題分析【国語】50分[100点]

出題構成
大問1 物語文(額賀澪『競歩王』)
大問2 古田徹也(『いつもの言葉を哲学する』)
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例年通りの出題構成でした。大問1の物語文は競歩で東京オリンピックを目指す選手と小説家の主人公との交流が描かれています。挫折、苦悩、新たな決意というわかりやすい展開です。大問2の論説文は、「やさしい日本語」と「精密コードとしての日本語」の二項対立の関係を読み取る文章です。いずれの大問でも重要なのは選択問題の正答率です。選択肢は長く、五択であるということからも、数多くの演習を通じて精度を上げていく必要があります。

 

2023年度 渋谷教育学園渋谷中学校の出題構成と問題分析【理科】30分[50点]

出題構成
大問1 花色変化から考える花の役割について
大問2 望遠鏡のしくみと天体観測

 

大問2題構成は昨年と同様です。受験生が初めて目にするようなテーマから出題されますが、解くためのヒントは文中に隠れていたり、図表から読み取ることが可能です。また今年度は学習してきたことを活用して答える知識問題も多かったと感じます。とはいえ本校の理科は単なる知識を問うのではなく、説明文や図表から考察していく問題が中心です。日ごろから科学的事象に目を向け、その原理や問題点を納得いくまで考え抜く習慣をつけましょう。

 

2023年度 渋谷教育学園渋谷中学校の出題構成と問題分析【社会】30分[50点]

出題構成
大問1 地理総合(地形図の読み取り・産業・世界遺産など)
大問2 歴史総合(日本における広告・宣伝の発展)
大問3 公民(新型コロナウイルスによる働き方の変化)

 

大問数は3題、小問数 は18問で、そのうち論述問題は1行程度のものが3問、80字以内で説明するものが1問でした。いずれも与えられた表や写真をヒントにしてまとめる形式のものです。出題内容は地理・歴史・公民に時事内容をからめたものとなっており、中途半端は学習では通用しません。特に地理についてはメインテキストに載っている図表の理解は必須です。単純に数値を暗記するのではなく、その意味や背景をおさえながら学習しましょう。

 

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