学習院中等科の入試問題分析(2016-2018年)

2018年

算数

大問1 計算問題
大問2 小問集合
大問3 平面図形
大問4 平面図形
大問5 図形上の点の移動
大問6 場合の数

受験者平均点は57.9点、合格者平均点は71.3点となりました。例年、合格者平均点は70点台になることが多いため、本校の標準的な難易度の問題だったといえます。大問2までは基本的な問題が並び、大問3以降も標準的な問題が中心です。また、大問3以降は考え方を記述させる形式ですが、解答欄はあまり大きくありません。各単元の典型的な問題を、コンパクトにまとめて解答する練習を積むとよいでしょう。

国語

大問1 物語文(落合由佳『マイナス・ヒーロー』)
大問2 説明文(斎藤慶輔『野生の猛禽を診るー獣医師・斎藤慶輔の365日』)

合格者平均点は78.1点でした。読解問題が比較的読みやすい内容だったため、昨年度と比較して高得点勝負となりました。大問1はバドミントンに打ち込む中学生の主人公を描いた物語文です。細部にとらわれず、登場人物の状況を広くつかむことが求められる問題が出題されました。大問2の説明文は要旨の記述問題で差がついたことと思われます。例年記述問題が比較的多く出題される本校ですが、普段から書く訓練を地道に積めば十分に対応できます。

理科

大問1 時事問題
大問2 飽和水溶液に関する問題
大問3 ダイオード、コンデンサーを含んだ電気回路
大問4 ヒマワリの栽培
大問5 日食

制限時間40分に対して小問が34問でした。問題数だけ見るとそれほど多くはないですが、大問2の飽和水溶液の計算問題、大問3の電気回路は解くのに時間がかかる問題です。また、大問4のヒマワリの栽培に関する問題は、学校で植物を育てた経験が活かせる問題で、塾で勉強した知識だけでは解きにくい問題でした。対策としては、まずは基本知識を定着させ、その後は過去問演習を通して、問題の傾向に慣れていくことが肝要です。

社会

大問1 東北地方(東北新幹線)
大問2 昭和時代初期
大問3 時事問題(2017年の出来事など)

今年度も小問数が64問あり、例年通りボリュームを感じさせる出題構成です。歴史分野は近現代史が頻出で、出題内容も細かく事前の入念な対策が必要です。解答のほとんどは漢字指定になっています。また、大問3は今年度も時事問題が大きく扱われ、大問1の地理分野も中学入試ではあまり扱わない地名が出題されるなど、独自色が強くなっています。過去問題学習で本校の出題傾向を体感し、事前の対策を丁寧に行ないましょう。

 

2017年

算数

大問1 計算問題
大問2 小問集合
大問3 半円を組み合わせた図形の角度と弧の長さ
大問4 7進法に関する問題
大問5 ダイヤグラム
大問6 素数・数の性質

合格者平均点は64.2点で、昨年より8点下がり難化しました。大問1は4問、大問2は4問で答えのみ書かせる形式の基本問題です。大問3以降は標準問題で構成されており、途中式を書かせる形式になっています。解答欄が大きくはないので、解くのに必要な計算や図表をコンパクトにまとめる必要があります。対策としては、基本的な解法を一通り身に付けた上で、過去問演習を通して必要な式や図表をまとめる訓練をしましょう。

国語

大問1 物語文(佐藤いつ子『駅伝ランナー』)
大問2 説明文(稲垣栄洋『身近な雑草のゆかいな生き方』)

合格者平均点は67.6点で、昨年度と比較して記述の問題数が倍増し、難度はやや上がりました(昨年度は76.3点)。大問1は陸上競技に携わる中学生の挫折と心の成長を描いた物語文です。問10の主題を問う記述問題は本校の特徴の一つです。大問2は雑草の特徴から「逆境」を利用することの大切さを説いた説明文です。問10の要旨の記述は得点差がつく問題でした。漢字と選択問題で確実に得点し記述で部分点をいかに稼げるか?これが本校の合格へのカギです。

理科

大問1 時事問題
大問2 浮力の実験
大問3 台風
大問4 水の状態と熱
大問5 動物の生態

制限時間40分に対して小問が32問でした。問題数だけ見るとそれほど多くはないですが、大問2・4・5の3題で問題文の読み取りが必要でしたので、それほど時間に余裕がある構成ではなかったでしょう。特に大問5の問題文は大変長く、国語の説明文といった様子でした。最後の問題ということを考えると、時間配分を間違えてしまった受験生には難儀な問題だったかと思います。時事問題についてはよく出題されますので、受験前に1年の科学ニュースをまとめておきましょう。

社会

大問1 電力・エネルギー
大問2 幕末・維新
大問3 公民総合

今年度の小問数は66問と、例年通り非常にボリュームのある入試問題です。本校ならではの漢字指定の適語補充問題も非常に多く、社会科の基本知識が正確に身についているかが問われています。歴史分野に関しては、本校頻出の幕末から明治維新の時代史が今年度も出題されました。また公民分野では2016年の話題に関する問題も出され、時事的な知識も求められました。本校への対策としては、頻出単元を深く掘り下げて理解することが重要です。細かな知識も身につけていきましょう。

 

2016年

算数

大問1 計算問題
大問2 ⼩問集合
大問3 円と正多⾓形
大問4 規則性(数列)
大問5 速さとグラフ
大問6 数の性質

合格者平均点は72.8点で、例年通りの⾼得点勝負となりました。基本的・標準的な問題がほとんどです。速さ・規則性・平⾯図形の問題が頻出です。⼤問3から⼤問5までは、途中の式を書かせる形式となっています。解答欄が決して⼤きくはないので、コンパクトにまとめていく練習が必要です。本校の対策としては、計算⼒と基本パターンの確⽴が最優先です。速さ・図形の典型問題・規則性を重点的に取り組むとよいでしょう。

国語

大問1 物語⽂(加部鈴⼦『⾵のヒルクライム』)
大問2 説明⽂(清⽔真砂⼦『⼤⼈になるっておもしろい?』)

合格者平均点は78.8点で、昨年度に続き⾼得点での争いとなりました(昨年度は76.3点)。⼤問1は過酷な⾃転⾞レースに初めて参加した主⼈公の⼼の成⻑を描いた物語⽂でした。記述問題が多いので、ポイントをおさえた記述が必要でした。⼤問2は若者たちに⾃由に⽣きることの素晴らしさを説いた説明⽂です。⼼情記述や⽐較の記述など、典型的な記述問題に普段より慣れておくことが合格への道です。

理科

大問1 ⼩問集合(時事問題)
大問2 おもりと⽊⽚の衝突実験
大問3 動物のからだと⾜あと
大問4 ウェゲナーの⼤陸移動説
大問5 ⽔溶液の分類

受験者平均点は57.0点(71.2%)、合格者平均点は62.6点(78.2%)。例年と⽐較して、得点しやすい問題が多かったように感じます。⾼得点勝負となりました。⼤問3は⾜の⾻格が写真で掲載されていました。参考書では図であらわされることが多いので、動揺せずに取り組めたでしょうか。⼤問4は最初の⽂章をふまえて考えるという最近の中学⼊試で頻出の形式でした。例年、少々複雑な計算問題も出題されます。今回の傾向に油断することなく、過去問などでしっかりトレーニングをしましょう。

社会

大問1 地理(九州地⽅)
大問2 歴史(近代史)
大問3 公⺠(国会)

本校の社会の特⾊は、歴史分野の出題でとくに多い漢字指定問題です。今年度も歴史だけで15問も出題されました。出題内容は、まず⼤問1が九州新幹線に関する地理の問題。九州各地の地名・都市名を知らないと解けない問題ばかりでした。そして⼤問2は太平洋戦争と占領期を題材にした歴史の問題。前述のとおり、漢字指定ばかりです。最後の⼤問3は国会に関する公⺠の問題で、細かな知識も求められました。とにかく漢字で知識を覚える訓練が必要な学校です。

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