学習院女子中等科の2023年度入試問題分析【提供:スタジオキャンパス】

2023年度 学習院女子中等科の出題構成と問題分析【算数】50分[100点]

出題構成
大問1 計算問題 大問4 割合
大問2 速さ 大問5 規則性(正方形の数)
大問3 平均 大問6 植木算

 

受験者平均点が64.9点(昨年71.9点)と昨年度より少し難化しました。合格者最低点は49点となっていますので、難しくなりつつも基礎問題を落とさないことが重要な入試でした。作図の出題は昨年から継続しすべての問題に答えを出す過程をのこす必要があるなど、形式は近年のものと変わりありません。いずれの問題も典型的なものが中心です。自分の解いた過程を人に伝えられるような書き方を意識して訓練していきましょう。

 

2023年度 学習院女子中等科の出題構成と問題分析【国語】50分[100点]

出題構成
大問1 物語文(寺地はるな「コラルド・フェルナンデスと二人の娘」)
大問2 漢字の読みと書き

 

昨年と同様で長文の物語文の読解が1題、残りは漢字の書き取りが20問出題されるという形式です。物語文の読解は全て字数指定がない記述式となっており、心情の読み取りや表現に関する部分の読み取りがしっかりとできるかどうかということを問われます。漢字については難しい字はそれほど多くありませんが、問われる言葉の意味を知らないと苦戦することになりますので言葉の意味に日頃から気をつけて練習することが大事になります。

 

2023年度 学習院女子中等科の出題構成と問題分析【理科】30分[60点]

出題構成
大問1 海洋酸性化とマイクロプラスチックについて 大問3 北の空における天体の運動
大問2 化学変化(硫黄と鉄の化合) 大問4 コンデンサー・光センサーなどを含む回路

 

大問1は海洋酸性化の原因やマイクロプラスチックの問題点を記述する環境に関する問題、大問2は硫黄と鉄の化合に関する考え方や途中式を記述する問題、大問4の回路の問題は電流の時間変化を読み取らければならない問題でした。例年通り、記述問題が半分以上を占めていますが、今年度は例年より取り組みやすい問題でした。実験結果や表・グラフを的確に読み取る練習を過去問を通して、対策していきましょう。

 

2023年度 学習院女子中等科の出題構成と問題分析【社会】30分[60点]

出題構成
大問1 米の歴史 大問3 世界の人口
大問2 小問集合(地理分野) 大問4 オーバーツーリズム(論述問題)

 

本校は年度によって出題構成、難度にバラつきが見られますが、解答数と短文論述の出題数は毎年ほぼ同じです。今年度は解答数44個、うち短文論述が6問でした。受験者平均点は35.3点(60点満点)で、やや難度が高い年度でした。今年度はとくに短文論述問題が難しく、典型的な内容から時事問題、そして初見でも解答を書けるようにさまざまな出題形式、出題内容を事前に練習する必要性を強く感じます。知識も早めに基礎レベルを定着させ、やや難度の高い問題にも積極的に触れるようにしましょう。

 

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