読解力アップにつながる! 音読におすすめの本

「読解力を上げたり語彙力をつけたりするには、何をしたら良い?」

年度の変わり目の時期には、国語の学習法のご相談をよくいただきます。

その中でも多いのが、「読解力を上げるには、何をしたらいいでしょうか」「語彙力をつけるには、やはり読書が良いのでしょうか。」というもの。

まずは「音読」を試してみてほしい

もちろん学年や状況によって、そしてそれまでの取り組みによってアプローチの仕方はいろいろとありますが、まずは試してほしいこととして家庭での「音読」をおすすめしています。

子どもが国語の問題文を時間内に読み切ることができなかったり、使える語彙が少ないと感じたりする場合、丁寧に、適切な区切りを意識して読む「音読」が苦手なことがほとんどです。そして、音読が苦手な子は、自分が読むのが上手ではないことを自覚しているケースも多いので、自分からは読みたがらないのですよね。

普段は「楽しみで読む読書と音読は分けた方が良い」とお伝えするのですが、今回は、音読にちょうど良いボリュームの本や、声に出すからこそ楽しみを感じられる本を紹介しますので、親子で音読練習の土台作りになればと思います。

古典落語の楽しさを味わう:斉藤洋「ランランらくご」シリーズ

斉藤洋さんが書かれる童話は、「ルドルフとイッパイアッテナ」、「白狐魔記」シリーズなど、動物が出てくるものが多い印象がありますが、この「ランランらくご」のシリーズも、なんと登場人物がすべて動物です。

けちんぼうなクマが主人公の「あたま山」

古典落語の有名な小ばなしばかりを、落語の面白さと雰囲気はそのままに、動物を主人公に仕立てて大胆にアレンジしてあります。

例えば、「あたま山」はけちんぼうなクマが主人公です。

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「さくらんぼうを食べた男の頭に、大きな桜の木が生えた! みんなは喜んで花見に集まり大騒ぎ。「あたま山」と呼ばれる桜の名所になってしまった。うるさくてたまらない男が桜を抜くと穴が大きな池になり、みんなはまたまた大騒ぎ。とうとう男は…!?」(出版社の紹介より)

挿絵が音読の良い助けになる

シリーズを通して描かれている高畠さんの挿絵も、ほっこりとするタッチで笑いを誘います。
全ページに挿絵があるわけではありませんが、元々のお話を知らないで読む場合には、この挿絵が良い助けになるはずです。

表題作の他、まぬけな与太郎が大活躍する「どうぐ屋」、絵に描いた家具を盗もうとする「だくだく」と、どの本にも3話ずつお話が入っていて、1日1話がちょうど良いボリュームです。

学研の『おはなしドリル』シリーズ

低学年のうちは、子ども向け新聞のニュースや短めの説明文がたくさんのっている学研の『おはなしドリル』を手に取ってみてはどうでしょうか。

『はじめてのおはなしドリル 低学年』は、同シリーズのことわざから名作、都道府県まで多様なテーマを集めたもので、最初の一冊にぴったり。また、『都道府県のおはなし』は、日本の四季の豊かさや季節行事も学ぶことができ、中学受験の社会科のベースになります。

ゆっくりで良いから言葉をしっかり口に出す

初めての分野のお話は知らない言葉が多いと思いますから、ゆっくりでいいので、言葉をしっかり口に出すことを意識してください。適切な箇所にスペースが入っているので、言葉の区切りを間違えやすい子にも読みやすいはずです。

※高学年になれば塾で扱った説明的文章の音読がいい素材になるはずですが、いつものテキストがちょっと難しすぎるというようであればグッと学年を下げてこういったものにもあたってみてください。

佐々木マキ『なぞなぞライオン』

最後に、読んで面白いもの、特に声に出すからこそ、言葉の面白みがわかるものとして、佐々木マキさんの『なぞなぞライオン』をおすすめします。

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親子で音読を楽しむことで、普段と違った読書時間に

『なぞなぞライオン』の中には、3つのお話が入っています。賢くて勝気な主人公の女の子が、出会う動物たちと、「なぞなぞ」、「早口ことば」、「しりとり」で対決します。

なぞなぞでライオンとの勝負をする表題作の『なぞなぞライオン』 、『ヘビは、はやくち』では、ヘビと早口言葉の対決です。早口言葉が続く部分は、大人でも上手に読むのが大変で、楽しめます。

3つ目はサイと女の子がしりとりで勝負する『しりとりなサイ』。しりとりはどんなご家庭でも小さいことろから親しんだ言葉遊びだと思いますので、主人公の女の子と一緒に勝負を楽しんでみてくださいね。

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一人で読むのも良いですが、誰かと一緒に読むことで本の面白さが広がることがあります。親子でどちらのセリフを読むか決めて、掛け合いをしながら読んでみてください。きっと普段と違った読書時間になるはずです。

 

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