法政大学第二中学校の入試問題分析(2016-2018年)

2018年

算数

大問1 計算問題
大問2 小問集合
大問3 数列
大問4 食塩水
大問5 図形の移動
大問6 立体図形

例年通り大問6題構成でしたが、大問5・6がやや難しかったこともあり、合格者平均点は男子67.3点、女子65.8点と昨年度よりも10点ほど下がりました。全体としては基本的〜標準的な問題が中心ですので、各単元の典型問題を繰り返し学習して解法を頭に入れることが第一です。例年、小問20問のうちの10問が大問1と大問2で出題されますので、取りこぼしなく得点をしていくことが重要になります。

国語

大問1 漢字の書き取り・知識
大問2 論説文(清水真砂子『大人になるっておもしろい?』)
大問3 物語文(草野たき『反撃』)

例年通りの出題構成でした。記述問題は大問2の論説文に1問あるだけです(60字)。文章の要旨を記述する練習は必須です。他は選択問題中心で、傍線部前後の文脈から判断できる問題ばかりです。抜き出し問題は、傍線部分の言い換えを探すものが出ています。こちらはやや難しく感じるかもしれません。男女ともに高得点が求められます。出題傾向がはっきりとしているので対策は立てやすいでしょう。

理科

大問1 消化と吸収
大問2 日かげ曲線と日時計
大問3 物質の性質・溶解度の計算
大問4 てこ
大問5 豆電球と回路
大問6 2016年の科学ニュースについて

合格者平均点(得点率)は男子54.2点(72.3%)、女子は53.7点(71.6%)でした。今年度も出題された時事問題は、2016年の科学ニュースがテーマでした。基本的な知識事項を問う問題が中心ですが、一部細かい知識を問う問題がありました(特に時事問題)。合格に向けて、各分野の典型問題を解いて基本知識を習得することと、時事的な話題はニュース や新聞で確認して用語・数字を中心にしっかりと整理しておくことが大切です。

社会

大問1 日本の半島・岬
大問2 日中関係史
大問3 三権分立
大問4 核兵器禁止条約

大問が8題から4題構成に変更され、合格者の平均得点率が昨年度の約55%から約63%に上昇しました。論述問題2問を難しく感じた受験生も多かったと思いますが、普段から「なぜ」を意識して学習していれば答えられる内容です。全体を通して標準的な良問が揃っています。過去問題学習は必要ですが、日頃から知識を理解した上で正確な定着を心掛け、地図帳などを丹念に活用し、問題意識を持って学習に取り組む姿勢が求められます。

 

2017年

算数

大問1 計算問題
大問2 小問集合
大問3 数列
大問4 旅人算
大問5 図形の移動
大問6 水層に入れた水の体積

昨年度同様、大問数は6題です。大問1は計算4問、大問2は小問6問構成です。合格者平均点が75点程度であることからも分かるとおり、取り組みやすい基本~標準問題中心ですので、取りこぼしをしないことが合格への条件になります。対策としては,教材を一冊に絞り、基本的な解法がひととおり身につくまで繰り返し取り学習した上で、過去問を通して時間配分や傾向をつかんでいくと良いでしょう。

国語

大問1 漢字の書き取り・知識
大問2 論説文(池上彰『学び続ける力』)
大問3 物語文(あさのあつこ『13歳のシーズン』)

昨年度と同様の問題構成です。記述問題は大問2の論説文に1問あるだけです(80字)。文章の要旨を記述する練習は必須です。他は選択問題が中心で、抜き出し問題ではほとんどが「はじめと終わりの五字」を答える形式です。合格者平均点は男子が65.8点、女子はが70.6点です。女子の方がより高い得点力が求められています。出題傾向がはっきりとしているので対策は立てやすいでしょう。

理科

大問1 水溶液の性質
大問2 気象の観測・地層のでき方
大問3 溶解度
大問4 ばねと滑車
大問5 時事問題

昨年度は大問6題構成でしたが、今年度は5題構成となり1題減りました。今年度も時事問題は大問5で出題されています。基本的な知識事項を問う問題が中心ですが、一部細かい知識を問う問題がありました(特に時事問題)。合格に向けて、各分野の典型問題を解いて基本知識を習得することと、時事的な話題はニュースや新聞で確認して用語・数字を中心にしっかりと整理しておくことが大切です。

社会

大問1 地理総合(日本の祭り)
大問2 古代の日朝関係史
大問3 律令制の税制
大問4 鎌倉時代・室町時代の出来事
大問5 江戸時代の出来事
大問6 大日本帝国憲法と日本国憲法
大問7 公民総合(差別・環境問題)
大問8 原子力発電所

共学化2年目にして出題構成に大幅な変更が見られました。大問が4題から8題になり、小問数も10問ほど増えています。 短文論述は1問だけですが、地形図や写真、歴史資料など幅広い出題が見られ、全体的な難度は上がりまし た。その結果、合格者平均点は約10点下がって約55%の得点率です(男子40.9点、女子41.2点)。一方、統計数値の読み取りや雨温図、憲法など本校で頻出の問題は今年度も出題されました。求められる学力レベルが上がった印象です。

 

2016年

算数

大問1 計算問題(4問)
大問2 ⼀⾏問題(6問)
大問3 和と差(消去算)
大問4 速さ(流⽔算)
大問5 平⾯図形(折り返しの図形)
大問6 ⽴体図形(くりぬかれた⽴⽅体の表⾯積・切断)

⼤問5は同じ⾓度に同じ印をつけて相似形を発⾒できたかどうかが成否を分けます。⼤問6の(2)で問われた⽴体の切断は、受験⽣には難しい問題だったと思われます。例年、⼤問1と⼤問2で約50点分あると予想されます。後半の問題は難度が⾼いため、前半の問題でのミスは避けたいところです。⽇ごろから計算練習を怠らないようにしましょう。また、毎年出題されている⽴体図形の対策を積極的に⾏うことが⼤切です。

国語

大問1 漢字の書き取り・知識
大問2 論説⽂(加藤由⼦『ゾウの⿐はなぜ⻑い』)
大問3 物語⽂(朝井リョウ『星やどりの声』)

男⼥共学化に伴い、問題の変化が予想されましたが、昨年度と変わりありませんでした。記述問題は⼤問2の論説⽂に1問あるだけです(80字)。選択問題は論説⽂では4択、物語⽂では5択です。抜き出し問題はほとんどが「はじめと終わりの五字」を答える形式です。合格者平均点は男⼦が59.1点、⼥⼦はが66.3点です。⼥⼦の⽅がより⾼い得点⼒が求められています。出題傾向がはっきりとしているので対策は⽴てやすいでしょう。

理科

大問1 気象(百葉箱・夏の気象)
大問2 気象(百葉箱・夏の気象)
大問3 磁⽯
大問4 砂と塩の分離法(揚げ浜式塩⽥)
大問5 空気と⽔
大問6 天体

⼤問数は全部で6題です。⼤問6は毎年出題される時事問題でした。⼤問4で揚げ浜式塩⽥を題材にした問題が出題されました。本校の問題は基本的な知識事項を問う問題が多いのですが、今年度は⼀部細かい知識を問う問題がありました(特に時事問題)。対策として、各分野の典型問題を解いて基本知識を習得することと、時事的な話題はニュースや新聞で確認して⽤語・数字を中⼼にしっかりと整理しておくと良いでしょう。

社会

大問1 地理総合(地域の特産物)
大問2 歴史総合(川崎市の歴史)
大問3 憲法9条・⾃衛隊
大問4 地⽅⾃治

共学化初年度の⼊試問題は、とくにこれまでの形式から⼤きく変化することはありませんでした。今年度の合格者平均点は50.6点(67.5%)と⾼得点です。問題構成は、地理と歴史は⼤問が各1題、公⺠分野が1〜2題で、短⽂論述が1問、地理の統計数値の読み取りと⾬温図、公⺠分野での憲法が例年通りに出題されました。出題内容としては、時代縦断型の出題が定番になっている歴史分野がもっとも平易です。憲法は、重要な条⽂を確実に定着させましょう。

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