東洋英和女学院中学部の2023年度入試問題分析【提供:スタジオキャンパス】

2023年度 東洋英和女学院中学部の出題構成と問題分析【算数】45分[100点]

 

出題構成
大問1 四則混合計算 大問6 形の長さの比較(説明)
大問2 小問集合 大問7 差集め算(過不足算)
大問3 おうぎ形などの複合図形の面積 大問8 回転体の体積
大問4 速さ(旅人算) 大問9 速さのグラフ(2人の距離)
大問5 条件整理(推理) 大問10 数の性質の応用(約数と倍数)

 

オーソドックスな問題が多く、前半の小問はいずれもテキストの基本問題で十分対応できます。合格者の得点率が高い年度が多く、式や考え方を書かずに解答だけを書く形式なので単純なミスがないようにしましょう。問題集の基本問題から練習問題まで広い範囲で繰り返し練習が必要です。「2人の距離に関するグラフの問題」や「水量の変化とグラフ」のいずれかが出題されていて、ここで差がつくと思われますので十分に対策しておく必要があります。

 

2023年度 東洋英和女学院中学部の出題構成と問題分析【国語】45分[100点]

出題構成
大問1 随筆文(上橋菜穂子『物語ること、生きること』)
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長文の随筆文が1題、その中から小問が20問(漢字含む)という問題構成でした。表現理解について問うものが多く出題されていますので、普段から「言葉・表現の意味」について説明するような学習習慣を身につけると良いでしょう。また、短めの記述式問題が3問出題されていますが、本文内容に基づいて書くことを意識すれば得点につながりやすいものとなっています。自由作文も1問出題されていますので、時間内に最後まで解き切ることを意識しましょう。

 

2023年度 東洋英和女学院中学部の出題構成と問題分析【理科】30分[60点]

出題構成
大問1 固体の分類 大問3 流水のはたらき・飽和水蒸気量
大問2 てこ 大問4 生物の分類・飛翔力擬死力の相関

 

今年度の合格者平均点は41点とやや易化しました。生物分野の問題に特徴のある本校ですが、今年度は育種によるアズキゾウムシの習性の変化を考察する問題が出題されていました。それ以外の単元からの出題については典型問題ばかりですので、日ごろの努力が点数にしっかり反映される問題構成です。知識問題の正答率を高める学習を心がけ、与えられた説明文やグラフから読み取れることをよく考える習慣をつけておくとよいでしょう。

 

2023年度 東洋英和女学院中学部の出題構成と問題分析【社会】30分[60点]

出題構成
大問1 歴史総合
大問2 地理総合
大問3 経済

 

大問は3題、小問は34問と例年通りのボリュームでした。大問は各分野から1題ずつです。歴史は外交、地理では東海道をテーマにした出題で、標準的な難易度ではあるものの、細かな知識も問われました。公民では今年度話題となった経済に関する内容が出題されました。本校の社会では、暗記に頼らない本質的な理解とともに世の中の出来事にアンテナを貼った学習姿勢が求められます。

 

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