海城中学校の2023年度入試問題分析【提供:スタジオキャンパス】

2023年度 海城中学校の出題構成と問題分析【算数】50分[120点]

出題構成
大問1 小問集合 大問4 図形の移動(円の転がり)
大問2 数の性質 大問5 光の反射(倍数)
大問3 平面図形(線分比、面積比) 大問6 規則性(数表)

 

例年「立体図形」を大問を含む本校の入試でしたが、今年は大問1の小問集合のみの出題となり、代わりに平面図形に関する問題が複数出題されるなど、単元的な偏りが見られました。「平面図形」に関する出題は、過去問をはじめとする同レベル帯の問題を用いてくり返し演習を積んでおく必要があります。その他の単元に関しても「解法の理解」や「答えへのアプローチ方法」を念頭に置いた演習を心がけましょう。

 

2023年度 海城中学校の出題構成と問題分析【国語】50分[120点]

出題構成
大問1 物語文(窪美澄「星の随に」[『夜に星を放つ』所収所収])
大問2 論説文(川添愛「科学と文学について自分なりに考えてみた」[『季刊 アンソロジスト 2022年 夏季号』所収] )

 

受験者平均点は79.3点(120点満点)、合格者平均点は90.9点と例年と比較して易化しています。本校の国語の特徴は読解問題2題の中に5問前後の漢字の書き問題、2~3題の記述問題がある他は、選択問題がほとんどを占めるという点です。選択肢は本文中の解答根拠を正しくおさえ、必要に応じて消去法を用いれば正解が得られるものがほとんどです。記述問題は普段からていねいに書くことを心がけることが大切です。

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2023年度 海城中学校の出題構成と問題分析【理科】45分[80点]

出題構成
大問1 回路と電流 大問3 特定外来生物について
大問2 乾燥剤と脱酸素剤の性質 大問4 岩石の風化

 

合格者平均は50.9点(63.6%)で例年並みですが、受験者平均が47.4点ですので、本年は理科で差がつきにくかったと推測します。大問3にはメダカのメスのようす(ひれと卵)を作図させる問題が見られました。本校の理科は難度が高いため、典型問題や基本事項の早期定着はもちろんのこと、初見の問題に対応するために過去問題演習を通じて「図表から原理や法則などを見抜く訓練」と「表現力と記述力の養成」に注力しましょう。

 

2023年度 海城中学校の出題構成と問題分析【社会】45分[80点]

出題構成
大問1 地図の歴史

 

江戸時代から現代までの地図について述べたリード文をもとに、地理・歴史・公民の小問が8問、論述問題がそれぞれ130字・150字・70字以内の計3問という構成でした。小問は例年のような一問一答形式ではなく、論述問題と同様に図表の読み取りをからめた出題形式であることが特徴的でした。本校の問題は複数の資料の分析力・読解力が求められます。メインテキストの練習問題Cの論述に積極的に取り組むとともに、十分な過去問演習が必要です。

 

 

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