【2022年度】芝中学校の入試問題分析

算数

大問1 計算問題
大問2 割合の文章題(食塩水)
大問3 平面図形(合同)
大問4 和差の文章題(過不足算)
大問5 場合の数
大問6 平面図形(分割)
大問7 割合の文章題(ニュートン算)
大問8 平面図形(反射)
大問9 速さ(隔たりグラフ)

受験者平均点52.1点(昨年度53.3点)、合格者平均点66.9点(昨年度68.6点)と難度に大きな変化はありませんでした。様々な単元から出題があり、典型的な問題もちりばめられているため、全体を見渡して得点できる問題を確実に正解することが大切です。典型問題の演習において、それぞれの単元ごとに行うべき基本技術・行動を身につけた上で、過去問演習を通じてその解法を時間内に最大限発揮する練習を行いましょう。

国語

大問1 言葉の知識
大問2 言葉の知識
大問3 論説文(落合陽一『働き方5・0 これからの世界をつくる仲間たちへ』)
大問4 物語文(井上ひさし『四十一番の少年』)

受験者平均は71.2点、合格者平均点は76.1点と、昨年度(受験者平均点は43.6点、合格者平均点は48.7点)と比べ高得点勝負となりました。読解問題の小問は論説文・物語文ともに4問ずつ、そのすべてが記述問題で「50字以内・60字以内・100字以内」とボリュームを感じます。本校の国語は、心情や理由の記述が中心のため「要素やポイント」「型」を踏まえて書く練習が有効です。

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理科

大問1 (総合問題)海の中の生物・濃度・天気図
大問2 電磁石・豆電球の回路
大問3 飽和水蒸気量・雲のでき方・台風
大問4 (計算問題)炭酸カルシウムと塩酸の反応
大問5 森林のでき方

多くの選択肢から複数の記号を解答するような、確実な知識が必要とされる選択問題が出題されています。また空欄を埋める用語の組み合わせを選択する問題も毎年出題されています。化学分野では中和や気体の発生量における計算問題、物理分野では力学や豆電球の回路や電磁石など難易度が高い問題が出題されています。基本知識をしっかりと定着させた上で、過去問演習を中心とした、難度の高い問題への対策を十分に行っておく必要があります。

社会

大問1 中部地方の自然・産業・人口など
大問2 歴史総合(原始時代~現代の社会・経済・文化)
大問3 現代の国際社会
大問4 平等な社会作り

大問数が4題、小問数は38問で、最終問題が120字の論述問題という形式は今年度も変わりがありません。昨年度と比較すると、歴史の正誤判定問題や時事問題でやや細かい内容が出題されたため、受験者の平均点は37.9点(75点満点)と難化しました。論述問題は、リード文中の筆者の意見を指定された用語を用いてまとめる形式が定着しているので、過去問演習を十分に行いましょう。また、歴史は時代の流れを定着させるために、まとめノートを作成するのが良いでしょう。

 

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