塾の小窓をのぞいたら――矢野の雑記[2024年01月04日ー01月07日]

2024年1月4日(木)

本日よりスタジオキャンパスの冬期講習会後半戦。朝6時にスタッフに向けて、「新年の挨拶」をサイボウズ上に公開する。午前中は三田校で授業。お昼には祥伝社の木村さんがやってきて、再校の直しを手渡す。

午後は自由が丘校へ移動。博耕房講師であり、この「中学受験のアトリエ」の運営責任者である羽場先生と少々やり取り。羽場先生は予備校講師ながら、IT回りのことに大変詳しいし、それも生業にしている稀有な人。近年のウェブ事情についていろいろ教えてもらう。

朝早いこともあり、夜には予定が入っていなかったため、やや早めに退社。自宅の最寄り駅にある町中華のお店でお気に入りの「五目焼きそば」を黙々と食す。美味い。

2024年1月5日(金)

今日の午前中は小学校1年生の子どもたちの授業。スタジオキャンパスでは昨年春に「Kids-CAMPUS」という1年生・2年生のコースを立て上げた(自由が丘校限定)。この年齢の子どもたちの発想力は大変に面白いし、とにかく学ぶことは面白いということを体感してほしい。そう思って指導している。それにしても、みんな元気である(当たり前か)。たった60分の授業ではあるが、わたしの生気をすべて吸い取られたような気がして、授業後はぐったり。

中学受験の早期対策の必要の有無がよく話題となる。私見ではあるが、1年生~3年生くらいまでは「中学受験のための塾通い」という目的意識は親子ともに持たないほうがよいと思う。塾の教材、そして授業を楽しめるかどうかが大切。「学ぶことは楽しい!」という感覚を持てれば、早期の塾通いは成功と見なしてよいのだろうし、反対に、問題が解けないことに恐怖心を覚えてしまい、勉強そのものを忌避するようになるのなら、それは大失敗だろう。いずれせよ、親の日々の言動が鍵になると考えている。わたしはとにかく「新しいこと」を知ることのドキドキワクワクをたくさん提供できるよう努めるのみ。
個人的には1年生・2年生の学びの基盤構築はやりがいがあるので、次月(2月)からの新年度は自由が丘校で「Kids-CAMPUS」の国語を担当するつもりである。

メールをチェックすると朝日新聞から取材依頼。2月3日朝刊に掲載されるらしい。この日は東京神奈川私学入試の真っ只中。こんな日に、ではなく、こんな日だからこそのテーマ。もちろん即諾する。

2024年1月6日(土)

今日から首都圏の中学入試が本格的に始まる。まずは、東京会場を設けている地方校など。寮制度が整っていれば、県外入試を実施することができるためだ。本日は長崎日本大学中学校(東京+神奈川会場)、不二聖心女子学院(A日程/現地)、海陽学園(入試Ⅱ/東京+横浜会場)など。あと4日後の1月10日からは埼玉県の私立中学入試が始まる。わたしも当日は「翔んで埼玉」の予定。「え? 入試応援は中止じゃないの?」と思った人がいるかもしれない。そうではなく、息子の中学入試に付き添うのである。どうなることやら……。

そういえば、東京都が都民の私立中学校進学者に対して年間10万円を支給するというニュースが入った。また、既に発表されていた高校の授業料無償化に加え、東京都立大学の授業料を実質無償化する方針を打ち出した。都知事はこういう動きに精力的である。何か狙いがあるのだろうか。これらの施策が講じられたら、東京都の中学受験人口にどのような変化が生じるのかは正直まだ読めない。

今日はこまごまとした仕事をこなしたあと、ちょっと「気を張る」面談。会社を長く経営していると、ときに思いがけないことが起きるものである(指導体制云々、あるいは生徒・保護者とは全く関係のないこと。念のため)。

スタジオキャンパスを創業してもうすぐ丸17年になるけれど、古巣に戻りたいと思うどころか、まだ古巣にいたらどうしていただろうかと仮想したことは一度もない(言い添えると、古巣の大手塾には深く感謝している。いまも仲の良い人たちが多いし)。でも、もう一度「起業」しろと言われたら、絶対にしないな。いろいろあったし、いろいろあり過ぎた。経営者はみな似たような自家撞着を抱えているのかもしれないけれど。

2024年1月7日(日)

冬期講習会最終日。わたしは午前中より自由が丘校→三田校と移動し、それぞれで「新年度ミニ説明会」で話す。これからスタジオキャンパスの入塾を検討されている小学生保護者が対象。面談をした保護者は現在中学校3年生の卒塾生母からの紹介。ウチのような小規模な塾は宣伝広告費用に限りがあるため、こういう「口コミ」で何とか存続している。

大手塾を辞して、スタジオキャンパスを創業する際に、当時奈良県ナンバーワンの規模を誇っていた稲田塾(現在は馬淵教室と統合)の社長からこんなアドバイスを賜った。「塾って結局は『人数×月謝』」で決まるんだよね。何人集められるかがすべて」。

大手塾の中にはいわゆる特定の難関校に何名合格者を輩出するかに勝負をかけているところがある。でも、その学校に何名受かろうがお金にはならない。その「合格実績」は結局集客の種なのだ。言い換えれば、塾にとって一番力を入れそうな「出口(合格実績)」だって、会社にとっては「目的」ではなく、「手段」のひとつに過ぎない。

スタジオキャンパスの集客戦略は結局「口コミ(紹介)」を生むこと。そのためには、塾生やその保護者がウチの「ファン」になってくれるよう、スタッフたちが「塾生一人ひとり」に、「ご家庭1件1件」の中学受験にスタッフが一丸となって寄り添っていくこと。これにほかならない。

三田校から再び自由が丘校へ。途中で無性にモスバーガーが食べたくなり、目黒駅前に立ち寄る。
自由が丘校で残務処理を少しおこない、本日は早めに退社する。

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