ドキドキの大門!【清水章弘・学びの旅】

皆さん、こんにちは。教育アドバイザーの清水章弘です。この連載では、私が全国をまわりながらみてきた教育現場の風景を、勉強アドバイスとともにお届けします。

「尊敬する人は?」と聞かれたら

都営大江戸線と、都営浅草線が交わる駅、大門。私はそこに月2回ほど通っています。美容院でも整体でもございません。ラジオの収録です。

2020年の4月から始まった、人生初の冠番組。ABCラジオ「清水章弘の合格への道」でございます。「やり方がわかれば勉強は楽しい!」を合言葉に、学習のコツや、ご家庭での声掛けのポイントをお伝えしています。

おかげさまで3年目。あたたかい現場でリラックスさせてもらえる現場ですが、久しぶりにドキドキしました。だって、あの方が来ちゃったのだから!

皆さんは「尊敬する人は誰?」と聞かれたら、なんと答えるでしょうか。有名人、歴史上の人物、親族……いろんな選択肢があると思います。僕が聞かれた時、教育関係だったら、こう答えます。「花まる学習会」の高濱正伸先生です!と。

いやー、かっこいい。なにがかっこいいって、高濱先生の本気具合。仕事に本気。遊びに本気。哲学に本気。後輩育成に本気。そして、すべて本質ドストレート。「こうやって年を重ねたいな」と心から願える、業界の大先輩です。高濱先生がいらっしゃるから、希望を持って、僕はこの業界で頑張り続けられています。

緊張の収録!

と、ここまで書いたらお気づきのことと思います。その日のゲストは高濱先生だったのです!いやー、緊張した。うちの番組、いろんなビッグ・ゲストにご出演いただいています。タレントの山口もえさんや、たんぽぽ川村エミコさん(月1レギュラー)とか…。当然、その日もドキドキしましたよ。でも、同業の大先輩は、話が違ぁ――う!

高濱先生、やっぱりかっこよかった。ズバッと本質を突いておられた。すでにご存じの方も多いかもしれませんが、お話をちょっとご紹介いたしますと…。

「外遊びが大事!」ってよく聞きますよね。体力もつくし、頭も使うし。でも、大事な理由を、もう少し掘り下げて説明できる人って、ほとんどいないと思うのです。

見えないものが見えるようになる「かくれんぼ」

高濱先生は、「かくれんぼ」を例に出しておられました。なにがよいのか。一言で表せば「見えないものが見えるようになる」。

かくれんぼをしていると、木の後ろにかくれているのか、草の中にかくれているのか、必死に想像しますよね。かくれる友達の身長や、体の細さなどと、木や草を、頭の中で比較する。それを繰り返すことで、ものの裏側を想像できるようになる、と。

そこで培われた力は、算数でも生きてくる。たとえば「補助線を引く力」。

補助線って、算数の問題で、よくありますよね。それも合否を分けるような一問。この図形の延長だったり、裏側だったり。描かれていないものを書き足す力が必要になる。そこに生きると。

はぁ~~~~~~。うなりますよね。そういうことかと。だから外遊びって必要なのかと。幼児教育と、算数教育のどちらも真摯に取り組んでこられた高濱先生ならではの発想だなとひざを打った私でした。明日、娘と「かくれんぼ」しようかな。

「パパがかくれちゃった!まぁいっか!いや、逆に見つけないほうが良いかも!」とか言って、ママと先に帰宅されたらどうしよう。なんて。いや、笑えん!

重鎮・松島先生もご登場!

話を戻します。これからのゲストは、高濱先生だけではありません。毎月お一人ずつ、ご登場いただくことになりました。スクールFCの松島伸浩先生をはじめ、「花まる学習会」さんの名物先生方が続々お越しになります。みなさん本を出されていて、専門をお持ちです。もう収録は終わりました。個性豊かな先生方で、楽しかったー!

番組はラジオのアプリ「radiko」や音声プラットフォームのアプリ「Voicy」でもお聴きいただけますので、ぜひご注目ください!

高濱先生や松島先生のおかげで、私の心の「門」が、大きく開かれてしまいました。大門だけにね。
お相手は……清水章弘でした!!!

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